更年期にエストロゲンが減少すると?女性ホルモンと心身の深い関係

更年期について調べると、よく目にするのがエストロゲンという文字です。エストロゲンは女性ホルモンのひとつで女性の心身に大きな影響を与えています。

女性ホルモンは子宮、卵巣などの生殖器官や、乳房の発達に関係していますが、それ以外にもたくさんの恩恵を女性にもたらしています。更年期障害とも関係の深いエストロゲンについて詳しく紹介します。

エストロゲンって何?更年期障害との関係は?

エストロゲンは女性ホルモンのひとつで卵巣で作られます。月経を始め、女性の体のさまざまな機能を調整するのが女性ホルモンです。ホルモンを分泌する腺を内分泌腺とよびます。

    <主な内分泌腺>

  • 卵巣
  • 下垂体
  • 副腎
  • 甲状腺
  • すい臓

ホルモンをコントロールしている視床下部

体内のホルモン量を常にチェックしているのが脳の視床下部です。少しの増減でも瞬時に察知し、正常な状態にするよう指令を出します。

指令を受けて行動する下垂体

視床下部はホルモン量の増減をチェックしますが、実際に行動するのはすぐ近くにある下垂体という器官です。女性ホルモンに関するものでいえば、卵胞刺激ホルモンと黄体化ホルモンを分泌して卵巣に働きかけます。卵胞刺激ホルモンはエストロゲン、黄体化ホルモンはプロゲステロンの分泌を促します。

更年期の症状は卵巣機能低下による混乱

卵巣の機能は35歳くらいから低下しはじめます。更年期には老化が進んだ状態になり、エストロゲンを十分な量を作れなくなります。閉経すると卵巣の機能は完全に停止し、その後はエストロゲンはごくわずかな量になります。女性の体が大きく変化するときで、エストロゲンの少ない状態に体が慣れるまでにさまざまな不調があらわれるのです。

女性らしさの立役者!エストロゲンの働き

卵巣で作られる女性ホルモンは月経周期を調整したり妊娠しやすい体を作る、胎児の育ちやすい環境を作るといった役目以外にも、女性にとって有り難い働きを持っています。

女性ホルモンは2種類

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンのふたつがあります。それぞれ役割が違いますが、どちらも大切な役割があります。

エストロゲンとは?

女性が思春期になると乳房が発達し、体つきも丸く女性らしくなります。これはエストロゲンの作用によるものです。また、子宮に働きかけ子宮内膜を厚くして受精卵を着床しやすくするなど妊娠を促すホルモンです。

プロゲステロンとは?

排卵が起こると卵胞が黄体という組織に変化してプロゲステロンが分泌されます。子宮内膜を厚くして受精卵を守り妊娠の継続を助けます。妊娠が成立しなかったときは内膜の脱落を促します。(月経)

エストロゲンの恩恵

女性ホルモンは妊娠、出産といった生殖に関わることだけでなく、女性の体に影響を与えています。特にエストロゲンは女性にとって守り神ともいえます。

    <エストロゲンの作用>

  • 肌のつややハリを維持する
  • 骨を丈夫に保つ
  • コレステロール値の調整
  • 髪のコシを保つ
  • 脳の働きを活発にする
  • 血流を促進
  • 内臓脂肪をつきにくくする
  • 免疫系を強化する

エストロゲンが減少したら?更年期症状との関係

更年期にエストロゲンが減少することによってどのような症状があらわれるのでしょうか。また、いつくらいから減少し始めるのでしょう。

減少の時期は人それぞれ

月経が始まって初期の頃は女性ホルモンの分泌量は安定していません。おおよそ25?45歳にかけて月経周期が保たれ、エストロゲンの分泌も安定的に行われるようになり、この時期を性成熟期といいます。

更年期は閉経をはさんだ前後10年間をさし、おおよそ45~55歳ですが、閉経年齢には個人差があり45歳位になったらホルモン量のチェックをすると良いでしょう。

エストロゲンが正常値でも症状が出る

更年期障害の判断は血液検査でホルモン濃度を調べます。エストロゲンの値が低く、卵胞刺激ホルモンの値が高い場合に更年期障害と判断されます。しかし、数値が正常値の範囲内であっても自覚症状として不調が起こる人も少なくありません。

更年期に起こりやすい症状

更年期の症状(障害)は心身のいたるところに起こります。以下の症状があらわれたら更年期を疑いましょう。

    <更年期チェック>

  • 月経周期が乱れてきた
  • 気温に関係なくほてりやのぼせ、汗を大量にかく
  • 何もしていないのに動悸や息切れがおこる
  • 冷えがひどくなった
  • 肩こりや首のこりがひどくなった
  • 頭痛、めまい、立ちくらみがする
  • イライラしたり不安になったり心が落ち着かない
  • 寝付けない、途中で目覚める、眠りが浅い
  • 便秘や下痢がある
  • 皮膚が敏感になった気がする
  • 性交痛がある、膣粘膜がかゆい
  • 尿漏れ

エストロゲンが無くなる?閉経後の女性の体

閉経に伴って卵巣の機能は完全に停止してしまうのでエストロゲンは作られなくなります。ただ、代わりに副腎皮質ホルモンがエストロゲンと似たよう働きをするので、まったくのゼロになってしまうわけではありません。しかし、ごくわずかな量なので、更年期後の女性はさまざまな病気のリスクが高まることは事実です。

骨粗しょう症のリスク

エストロゲンにはカルシウムの形成、吸収を調節する働きがあります。更年期に減少していくことによって骨を作る細胞のバランスが崩れ、閉経してエストロゲンが欠乏してくると骨量はさらに減少していきます。

生活習慣病のリスク

エストロゲンにはコレステロール値を調整する働きがあります。悪玉コレステロールを低下し、善玉コレステロールの合成を助けます。閉経後は悪玉コレステロールを抑制していたエストロゲンが減少することで高脂血症になるリスクが一気に高まります。

また、エストロゲンには動脈硬化を防ぐ働きもあるため、その恩恵を受けられなくなる閉経後は、心筋梗塞などの心臓病、脳梗塞などの脳血管障害を発症する確率が高くなるのです。

気をつけたい婦人科の病気

更年期になると婦人科の病気が増えてきます、不正出血など気になる症状がある場合は婦人科を受診しましょう。

    <気をつけたい婦人科系の病気>

  • 子宮がん
  • 子宮筋腫
  • 子宮内膜症
  • 卵巣腫瘍
  • 乳がん

低用量ピルで改善する?更年期の前半

ピルというと避妊薬のイメージが強いですが、女性ホルモンが配合されているので、最近は更年期障害の治療薬としても活用されています。ピルの中でも、更年期障害に処方されるのは1錠中の女性ホルモンの配合量がわずかな低用量ピルが一般的です。

低用量ピルは、本格的な更年期ではないけれど女性ホルモンのアンバランスによる不調が出始めてきたプレ更年期の人や、まだホルモン補充療法(HRT)をするほどでもない更年期前半の人に向いている治療です。

低用量ピルはエストロゲンとプロゲステロンの配合量が最小に抑えられているため副作用は少ないといわれますが、医師の十分な管理の下で服用するようにしましょう。また、エストロゲンが急激に減っている場合は低用量ピルではホルモン量が多すぎる場合があります。その場合は、女性ホルモン補充療法(HRT)に切り替えることが大切です。

HRTでホルモン補充!更年期の後半

更年期障害の不調の原因はエストロゲンの減少から起こるので、外から補うホルモン補充療法(HRT)は効果の高い治療法です。自律神経の乱れからおこるほてりやのぼせ、多汗といったホットフラッシュや動悸息切れなどのさまざまな症状の改善が期待できます。

    <代表的なHTRの効果>

  • ホットフラッシュなど自律神経失調症状
  • ホルモンのアンバランスが原因のうつ症状
  • 尿トラブルの改善
  • 肌の老化防止

最近では骨粗しょう症の予防にも推奨されています。閉経後5年間の治療で、老年期に骨粗しょう症になる確率がかなり減るというデータもあります。薬の種類も飲み薬、貼り薬、ジェルタイプがあり、服用法も種類があるので医師と十分な相談のうえ治療を受けましょう。

まとめ

更年期障害の不調が起こる原因は、女性ホルモンの急激な減少によるものです。エストロゲンの減少は自律神経の乱れを引き起こし、ホットフラッシュ、動悸、めまいなどの自律神経失調症状が起こります。それら更年期の不調は、低用量ピルまたはホルモン補充療法(HRT)によって症状の改善が期待できます。

閉経後は卵巣がエストロゲンを作らなくなるため、それ以降はエストロゲンがごくわずかしか分泌されなくなります。いずれその状態に体は慣れていきますが、移行期に更年期障害の不調が現れやすくなるのです。

また、エストロゲンは女性の美容や健康にも大きく関わっているので、閉経後は女性の体はさまざまな病気のリスクが高くなることも知っておきましょう。

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