更年期障害に効く漢方薬は?漢方医学の考え方と3大漢方薬

更年期障害の可能性があると診断された場合に処方される薬のひとつとして漢方薬があります。現在では、148種類の医療用漢方製剤と200種類以上の生薬が保険治療の適用を受けていることもあり、婦人科での治療においても漢方薬が処方されるケースが増えてきました。

また、ホルモン補充療法(HRT)が使用できない場合や、更年期症状が多岐にわたる場合には最初に試される治療方法でもあります。ここでは、漢方薬の種類や効果、副作用などについて解説していきます。

漢方医学(東洋医学)と西洋医学は何が違うの?組み合わせも可能!

漢方医学(東洋医学)と西洋医学では、治し方に対する考え方が異なります。どちらかに絞って治療しなければいけないというものでもありません。それぞれにメリットがありますので、症状や容態によって組み合わせて使用することにより、幅広い治療が可能になり、より大きな効果が期待できる場合もあります。

漢方医学(東洋医学)は身体が本来持っている働きを高める

局所から全身まで身体全体を整え、自然治癒力を高めることを目的としています。体力や抵抗力の回復を図る治療法ですので、即効性のあるものもありますが、基本的に比較的長い期間にわたっての治療となります。また、処方される薬は、生薬の組み合わせから成る漢方薬です。

西洋医学は化学薬品や機械などを用いて患部を治す

身体の特定の部位に働き、集中的に治療を行います。治療効果は短期で現れることが多く、効能も優れています。西洋薬は化学的に合成された成分からできています。

漢方薬は漢方医学に基づいた日本独自の医薬品!生薬との関係は?

漢方薬と聞くと、中国をイメージしますが、漢方医学の理論に基づいて処方される、日本独自に発展した医薬品のひとつです。

生薬の元となる原料はどのようなもの?

薬効のある植物(葉・花・つぼみ・茎・枝・根)や菌類、鉱物、昆虫などの物質から不純物を取り除き、成分を凝縮させた医薬品を指します。医薬品の歴史は生薬から始ったといっても過言ではありません。

漢方薬とは?生薬との関係は?

生薬を混合して治療薬としたものが漢方薬です。漢方薬の効き目は生薬の複合効果といえます。また、原則として2種類以上の生薬を一定の分量比で組み合わせて作られたものと決められています。例えば、よく知られている漢方薬に葛根湯がありますが、葛の根や芍薬の根な7種類の生薬が含まれています。

センブリといった主に一種類の薬草からなるものを民間薬といい、生活の知恵から生み出された健康増進を目的としており、漢方薬とは区別されています。サプリメントは栄養補助食品という名前のとおり、食品のひとつですので、漢方系サプリメントというものありますが、漢方薬ではありません。

漢方薬が効く症状とは?更年期治療に用いられる3大漢方薬!

身体は「「気(き)・血(けつ)・水(すい)」」という3つの要素から構成されており、このバランスが重要です。更年期症状は、ホルモンの変化によって「気・血・水」のバランスが乱れることによって、さまざまな症状が起こると考えられています。

気:目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなもの
血:全身の組織や器官に栄養を与えるもの
水:飲食物中の水分を消化吸収によって人の体に必要な形にして体をうるおすもの

また、「証(しょう)」という、その人の体質や体力、抵抗力、症状の現れ方などの個人差を、症状や体格などから判別します。

漢方薬は、「気・血・水」の不足を補い、余分は取り除き、身体全体のバランスを整えます。そして、それぞれの「証」に合うものが処方されます。

漢方薬が得意とする症状や悩みを踏まえつつ、3つの漢方薬の特徴を見ていきましょう。

    <漢方が得意とする症状や悩み>

  • 虚弱体質
  • 腰痛や忘れっぽいなどの加齢現象
  • 胃もたれや食欲不振、便秘などの胃腸の病気
  • イライラ、不眠、うつなどの精神症状
  • 生理痛や不妊、更年期障害症状などの女性の悩み
  • アレルギー疾患
  • 慢性の病気、冷え症

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)に含まれる生薬と効果のある症状

「血」の流れが滞っている場合に使用されます。温かい空気は上へ、冷たい空気は下へ流れるのと同様に、上半身はのぼせ、下半身は冷えるというの状態です。滞った「血」のめぐりを良くすることで、肩こり、頭痛、めまい、のぼせて足冷えなどの症状に効きます。

    <配合されている生薬(5種類)>

  • 桂皮(けいひ)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 牡丹皮(ぼたんぴ)
  • 桃仁(とうにん)
  • 芍薬(しゃくやく)

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)に含まれる生薬と効果のある症状

「血」は、全身をめぐって身体に栄養を与えるものと考えられています。しかし、その量が少ない、もしくは、薄いと手足の先まで栄養や熱が行き届かなくなり、水分代謝も悪くなります。身体に余分な水分がたまり、その水分が体を冷やしてしまうのです。水分代謝を整えることで、冷え、めまい、貧血、むくみなどの症状に効果があります。

    <配合されている生薬(6種類)>

  • 当帰(とうき)
  • 川?(せんきゅう)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 白朮(びゃくじゅつ)または蒼朮(そうじゅつ)
  • 沢瀉(たくしゃ)
  • 芍薬(しゃくやく)

加味逍遙散(かみしょうようさん)に含まれる生薬と効果のある症状

「血」の不足から「気」が余ってしまっている状態に使用されます。余った「気」が熱に変わり、身体の上に昇っていってしまった「気」を下に降ろし、全身にめぐらせるとともに、たまった熱を冷やします。さらに、不足している「血」を補うことで、身体のバランスを整えていきます。

不安、イライラ、不眠症などの自律神経症状の改善に用いられます。自律神経を調整し、血行も促進します。

    <配合されている生薬(10種類)>

  • 当帰(とうき)
  • 芍薬(しゃくやく)
  • 白朮(びゃくじゅつ)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 柴胡(さいこ)
  • 牡丹皮(ぼたんぴ)
  • 山梔子(さんしし)
  • 甘草(かんぞう)
  • 薄荷(はっか)
  • 生姜(しょうきょう)

漢方薬は液状?錠剤?いつ飲むの?気をつけたい3つのポイント

一般に、漢方薬は1日2~3回、食前または食間に服用します。漢方薬の効き目は早ければ2週間くらいで現れ、3~4週間で症状の改善がみられます。2~3週間、毎日続けて服用し、効き目が現れないようであれば、別の薬に替えてもらいましょう。

漢方薬の形状は用途に応じて5種類!

漢方薬の形状には以下のようなものがあります。漢方薬の力を最大限活用したい場合は煎じ薬、手軽に服用したい場合は顆粒(エキス剤)などの使い分けができます。、

    <漢方薬の形状>

  • 煎じ薬:生薬に含まれる有効成分を熱湯で煮出したスープ状の薬汁
  • 顆粒(エキス剤):煎じ液を濃縮し、水分を蒸発させ、賦形剤を加え顆粒状にしたもの
  • 散剤:生薬を粉砕し粉状にしたもの
  • 丸剤:散剤に水分や蜜分を加え丸い粒状にしたもの
  • 錠剤:抽出したエキスに賦形剤を加え、製した服用しやすい形にしたもの

漢方薬は空腹時に飲むと効果的!

漢方薬は、生薬を組み合わせて作れているため、食後に飲むと食物と一緒に吸収されて血液中に入る率が低くなってしまうため、空腹時に飲むことが薬効成分を最もよく吸収すると考えられています。

ただし、胃腸の弱い人や調子が悪くなる場合は、医師や薬剤師に相談し、食後に飲みましょう。食後の服用であっても、効き目が大きく変わることはありません。

漢方薬は温かくして飲みましょう!

漢方薬はもともと刻んだ生薬をお湯で煮出す煎じ薬ですので、お湯に溶いて本来の煎じ薬の状態に戻し、温かくして飲むと良いでしょう。特に、冷え性がある方にはお勧めです。お湯で溶くと、においや苦味が気になり飲みにくいという場合は、ぬるま湯で服用しましょう。

水または白湯で飲むことが原則!

お茶やコーヒー、ジュース、牛乳などで飲んだり、溶かしたりすると、化学変化がおこる可能性がありますので止めましょう。どうしても飲みにくい場合は、オブラートを利用すると良いでしょう。

漢方薬に副作用はあるの?具体的な症状と3つの回避方法

漢方薬は副作用が少ないと言われていますが、全くないという訳ではありません。アレルギー反応を起こすこともありますので、おかしいなと感じたときは、すぐに服用を中止し、医師に相談しましょう。

漢方薬は、身体を温めて血流を良くするという作用が重視されているため、組み合わせによってはホットフラッシュや発熱、頭痛の症状が強くなってしまう場合があります。そのほか、生薬の「甘草」を含む漢方薬を大量に服用すると、むくみや高血圧を引き起こすことがあります。

    <副作用を回避する3つのポイント>

  • 「証」に合った漢方薬を飲む
  • 複数併用して服用する場合には、同じ生薬が多く含まれていないかを確認する
  • 服用している漢方薬に含まれる生薬で起こる可能性のある副作用を知る

まとめ

漢方薬は、さまざまな生薬を複合的に組み合わせた薬であることから、種類も多く、1剤であってもいろいろな症状を改善したり、緩和したりすることが特徴です。「証」と「気・血・水」で表されるように、ひとりひとりの症状だけでなく、体質を重んじて処方されるものです。

医師は漢方医学に基づいて、更年期症状に効果のある漢方薬を選び出します。普段の様子をきちんと伝えることが、正確な診断を導きます。自分に合った漢方薬を見つけるためにも、医師とコミュニケーションを十分に取り、一体となって治療に取り組みましょう。

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