低用量ピルが更年期障害を軽くする?HTRとの違いと使う時期の目安

ピルと聞くと避妊薬としてのイメージが一般的ですが、月経不順や月経困難症、PMS(月経前緊張症)など婦人科系の治療薬としても用いられています。

また、最近では更年期障害の治療としても注目を集めています。低用量ピルとは何か?メリットやデメリット、どんな作用が更年期障害に効くのか詳しく紹介します。

低用量ピルとは?更年期障害の治療に用いられる理由

低用量ピルとは、経口避妊薬(OC)のことです。まず、低用量ピルの成分と働きを見ていきましょう。

低用量ピルの成分

ピルは女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを配合した飲み薬で、排卵を起こさないようにする避妊薬です。ピルには配合量によって高用量ピル、中用量ピル、低用量に分かれますが、現在主流は副作用のほとんどない低用量ピルです。

低用量ピルの効果

低用量ピルを飲むと血中の女性ホルモンが増えます。プロゲステロンが増えるのは通常排卵後なので、脳の視床下部がすでに排卵後だと判断して排卵が起こらないというしくみです。

また、周期的に月経を起こすので月経不順の治療にも用いられています。このように、低用量ピルは避妊以外の目的で処方されることも多いのです。

    <その他の効果>

  • 月経困難症やPMSの軽減
  • 子宮内膜症の症状の緩和
  • 線維腺腫などの良性乳房疾患や卵巣がんの発生リスクを下げる

更年期障害と低用量ピル

40代になると女性ホルモンの分泌の増減が激しくなったり、エストロゲンの分泌が減少し始めます。月経痛が強くなったりホルモンバランスの崩れによる不調を低用量ピルを服用することで軽減させる効果が期待できます。

低用量ピルの飲み方は?飲み忘れたら?

低用量ピルは経口避妊薬です。処方どおりに服用する必要があります。どのように飲むのか、飲み忘れた場合はどうするのか気になりますね。

低用量ピルの種類

低用量ピルには女性ホルモンの含有量の違いによって「1相性」「2相性」「3相性」に分かれています。1相性ピルは1錠中に含まれる女性ホルモンの量がすべて同じです。2相性、3相性ピルは数日毎に配合量を変えていくタイプのピルです。

2相性ピルと3相性ピルは段階型のため、決められた順番に飲む必要があります。1相性ピルはすべて同じ配合量のためどれを飲んでもかまいません。

更年期にはどちらのタイプのピルが良いということはなく、個人個人の体のタイプによって相性があります。処方には医師と相談の上決めましょう。

低用量ピルの飲み方

低用量ピルの飲み方は、「21日飲んで7日休む」という28日間がひとつのサイクルとなっています。飲み忘れを防ぐために偽薬(ホルモン剤の入っていないもの)を7錠入れた28錠タイプもありますが、実薬が入っている薬を21日間服用するという点では共通しており、得られる効果も同じです。

    <飲み方の違い>

  • 21錠タイプ-21日間飲んで7日間休む
  • 28錠タイプ-21日間実薬を飲んで7日間偽薬を飲む

低用量ピルを飲み忘れたときは?

21錠タイプも28錠タイプも、どちらも同じ時間に飲むようにします。飲み忘れたときは、気づいたときにすぐ飲めば大丈夫です。

飲み忘れに翌日気づいたら2錠いっしょに飲みます。2日連続で飲み忘れてしまったときも、気づいた時点で2錠飲み、いつもどおりに服用します。

太ったりしない?低用量ピルの副作用

「ピルを飲んでいると太る」という噂がありますが本当でしょうか?更年期以降は代謝が落ち、なかなか痩せづらくなるので気になるところです。また、服用による副作用はどのようなものがあるのでしょうか。

ピル服用で太ったと感じる理由

ピルの稀に起こる副作用としてむくみがあります。そのため体重が増加してしまうことがあります。これは配合されるプロゲステロンの作用により、体内に水分を貯め込もうとするからです。

むくみは高用量、中用量ピルの服用で比較的みられた副作用ですが、低用量ピルは女性ホルモンの含有量が少ないので現在は出にくくなっています。

低用量ピルの副作用

飲み始めに吐き気や頭痛、むくみ、不正出血などが現れることがありますが、一時的なもので継続して服用していくうちに治まっていくことがほとんどです。症状がきつかったり、改善されない場合は医師に相談してピルの種類を変えてもらいましょう。

HRTとの違いは?更年期のホルモン治療

女性ホルモンを補充するという意味では低用量ピルの服用も、更年期障害の治療の柱であるホルモン補充療法も共通しています。では、二つの治療の違いとは?どのように選択すれば良いのでしょう。

ホルモンの含有量の違い

低用量ピルは卵巣機能がまだ活発に働いている人に適した薬です。一方、HRTでは卵巣機能が低下してホルモン量が減少している人に使います。

閉経を迎え、やがて女性ホルモンのずっと少なくなった状態に体が慣れるための潤滑油として、ごく少量の女性ホルモンを補うのがHRTなので、低用量ピルに比べて含有量がずっと少ないのです。

低用量ピルとHRTを使い分ける

女性ホルモンのバランスが不安定になる更年期の前半に低用量ピルで不調を緩和し、閉経後はHRTに切り替えることで更年期障害を軽くすることが可能です。

低用量ピルからHRTへの移行は血中のホルモン量で判断します。卵胞刺激ホルモンの量が増加し、エストロゲンの量が減少してきたら閉経が近く、HRTへ切り替える時期となります。

誰でも飲める?禁忌事項と費用について

低用量ピルを服用することによって、避妊や安定した月経周期を保ったり、閉経後に増える骨粗しょう症の予防にもなります。しかし、誰でも服用できるわけではありません。

低用量ピルが使えない人

低用量ピルは安全性や副作用の少ないことも確認されていますが、以下の人は使うことができません。また、副作用の出やすい人もいます。

    <ピルを服用できない人>

  • 乳がんや子宮がんになったことがある人、または現在心配がある人
  • 血栓症や心筋梗塞になったことがある人
  • 重い腎疾患や心疾患、肝臓機能障害がある人
  • 重度の高血圧の人
  • ひどい偏頭痛のある人
  • 35歳以上で1日15本以上の喫煙習慣のある人
    <ピルの副作用が出やすい人>

  • 40歳以上
  • 喫煙する人
  • 肥満体型の人

低用量ピルは保険適用外

低用量ピルは基本的には保険適用外です。更年期障害の治療で使う場合は実費負担となり、通常1サイクル(28日分)2000円~3000円かかります。経済的に継続することが可能であるかも選択の要因となります。

まとめ

避妊薬として知られている低用量ピルですが、最近では閉経前の更年期前半の不調を改善する治療薬としても使われています。女性ホルモンのバランスが大きく崩れる30代後半、40代前半は、月経周期の乱れや月経痛も起こりやすくなり、心身に不調が現れやすい時期です。低用量ピルでホルモンバランスを整えることで症状を緩和することができます。

HRT同様、すべての女性が使えるわけではありませんが、低用量ピルは副作用もほとんどなく、安全性も確認されています。ホルモンバランスの乱れを感じ始めて更年期の入り口かな、と感じたら低用量ピルを使い、閉経が近くなった頃にHRTに切り替えることで更年期障害が軽く済むこともあります。

更年期障害がつらいあなたへ

40代女性のための更年期障害対策サプリメント『高麗美人』

「これってまさか、更年期障害?」
40代にありがちな毎日…こんな方におすすめです。家事や育児のストレスでぐったりの方に!朝がつらい、毎日イライラ!「これってまさか、更年期かも?」と少しでも思ったら、4年連続モンドセレクション金賞受賞!『高麗美人』で更年期を幸年期に!

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ