エストロゲンとは?更年期障害との深い関係を徹底解説!
女性であればエストロゲンという言葉は一度は耳にしたことがあるでしょう。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは月経を司ったり女性らしい体をつくる働きを持っています。女性を女性たらしめているのがエストロゲンというわけです。
そんなエストロゲンと更年期障害にはとても深い関係があります。エストロゲンの働きや分泌の仕組み、更年期になると現れるエストロゲンの変化や体に現れる症状など、エストロゲンと更年期障害の関係性について詳しく解説します。やや医学的な話もあり難しい部分もありますが、ぜひご一読ください。
エストロゲンとは?どんな働きをするのか?
エストロゲンの働き
エストロゲンとは女性ホルモンのひとつです。エストロゲンは卵巣から分泌され、卵子の発育を促し排卵を司っています。また、子宮内膜を厚くし妊娠しやすい体にする作用も持っています。
さらに、肌の新陳代謝を促したり、乳房の発達などで女性らしい体をつくっていきます。女性の性や妊娠をコントロールするのがエストロゲンの役割なのです。
エストロゲンと生理の関係!
エストロゲンの働きについてもう少し詳しくお話しします。エストロゲンは女性性を司るホルモンであることはご理解いただけたことでしょう。
エストロゲンが分泌される仕組みとは?脳のいろいろな場所が関与している!
エストロゲンはいくつものステップを経て分泌されます。少し難しい話になりますがお付き合いください。
視床下部から分泌されるホルモン
脳の中には視床下部という場所があります。この視床下部は人間の体内環境を調節する役割を担っている大切な場所です。ここから性腺刺激ホルモン放出ホルモンが分泌されます。
簡単に言うと、「卵巣を刺激するホルモンを放出させなさい」という命令を持ったホルモンが性腺刺激ホルモン放出ホルモンです。性腺刺激ホルモンのことをゴナドトロピンと呼ぶこともあります。
下垂体から分泌されるホルモン
視床下部から分泌された性腺刺激ホルモン放出ホルモンは脳の下垂体という場所に届けられます。下垂体は様々なホルモンの分泌をコントロールしています。こうして下垂体は視床下部からの命令を受けて性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)を分泌するのです。
卵巣から分泌されるホルモン
性腺刺激ホルモンは女性では卵巣に働きかけます。卵巣が刺激されることによりエストロゲンが分泌されます。
このように視床下部→下垂体→卵巣という長いステップを踏みながらエストロゲンが分泌されるようになるのです。
エストロゲンの分泌段階は?減少しだすのはいつごろ?
エストロゲンの分泌段階
エストロゲンは思春期になると分泌が始まります。10代後半から30代をピークに分泌量は徐々に減少していきます。エストロゲンは妊娠・出産のためのホルモンですから、これは人間の体にとってごく自然な現象といえます。
40代から減少が始まる
エストロゲンは40代になると分泌量が徐々に減少していきます。それは卵巣の機能が低下してくることに由来し、視床下部や下垂体からのゴナドトロピンの分泌量に対して卵巣からエストロゲンが十分に分泌されなくなるためです。
更年期障害の原因とは?卵巣機能の衰えにあった!
卵巣機能の低下が招く脳への影響
エストロゲンは元をたどれば視床下部からの命令によって分泌されます。ですが卵巣機能の衰えによって命令に対する十分な量のエストロゲンを分泌することができなくなっていきます。
すると視床下部は体内のエストロゲン不足を感じ取り(これをフィードバック効果といいます)、ますます性腺刺激ホルモン放出ホルモンを分泌するようになります。ところが分泌量は増えることはありませんから、視床下部や下垂体はパニックのような状態に陥ってしまうのです。
視床下部や下垂体が正常に機能しないと?
視床下部や下垂体は生命維持の根幹を担っています。体温調節やホルモンバランスの調整、睡眠や自律神経の調整などです。エストロゲンの分泌不全によってこれらの機能にも影響が及んできます。それが症状として現れるのが更年期障害なのです。
更年期障害の症状とは?エストロゲン減少でみられる体内の変化とは?
エストロゲンの減少によって体内の調整機関の働きに影響が及び、それが更年期障害として様々な症状を招きます。
では、具体的にはどのような症状が現れるのでしょうか?個人差が非常に大きいためすべての人が当てはまるわけではありませんが、多くの人が感じる代表的な症状を紹介します。
精神的な症状
- イライラ
- 憂うつ
- やる気が出ない
- 不安感が強くなる
身体的な症状
- のぼせ
- 手足の冷え
- 微熱
- だるさ
- 眠気・不眠
- 多汗
- めまい
- 動悸
このように、更年期障害では体だけではなく心にも症状が現れることが大半です。
更年期が終わっても安心しないで!エストロゲンと骨の関係!
閉経を境にエストロゲンの分泌は激減し、ほとんど分泌されることがなくなります。更年期障害から解放されたと安心するのもつかの間、エストロゲン不足による影響は更年期を過ぎてからも残ります。
エストロゲンが骨密度を維持していた
エストロゲンは妊娠や出産のためのホルモンです。ですがもう一つ重要な役割を持っているのをご存知ですか?
それは骨密度を維持することです。骨は骨芽細胞(骨の元になる細胞)と破骨細胞(古くなった骨を壊す細胞)の働きによって新陳代謝を行っています。エストロゲンは破骨細胞の働きを抑制する作用を持っています。
閉経後は骨粗鬆症に注意!
閉経によってエストロゲンの分泌が不十分になることで破骨細胞の働きが活発になり、骨が破壊されるスピードが速くなります。そのため、骨芽細胞が新しい骨をつくるのが間に合わなくなってしまうのです。
その結果、骨は徐々にスカスカでもろくなっていきます。これを骨粗鬆症といいます。骨粗鬆症患者のほとんどが女性である理由はエストロゲンにあったのです。
閉経したら終わりではない!エストロゲンは女性の体を一生涯支配する!
これまで述べてきたように、エストロゲンは子供時代~老年期にわたる女性のほぼ一生に関係してきます。更年期や月経時のみに焦点が当てられがちですが、実は女性である限り生涯にわたってエストロゲンの影響下にあるということができるのです。
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