漢方薬は更年期世代の強い味方!体を調整しながら更年期障害を緩和

漢方療法は更年期障害の治療法として、ホルモン補充療法と並ぶ治療の柱のひとつです。更年期障害はエストロゲンの減少によって引き起こされます。漢方療法では、エストロゲンの減少は体の自然な流れとして、外から補うのではなく全身のバランスをとりながら症状を緩和し、その状態に体が慣れるのをサポートします。

漢方薬はその人の症状や体質を総合的に診て処方されます。ぴったり合う場合は高い効果を得られることもあり、更年期障害を漢方で乗り切ったという人も少なくありません。

更年期障害の強い味方!漢方の基本の考え方

漢方は奈良時代に伝わった中国医学をもとに日本で発展した伝統医学です。全体を整え、自然治癒力を高めることを基本にしています。漢方の考え方は「病気ではなく病人を診る」といって、原因や症状だけでなく体質など全身の状態を総合的にとらえて治療をします。

漢方における証とは?

漢方ではその人の全体としての状態を重視します。体質や体力、抵抗力やあらわれる症状は個人差があり、これらを総合的にみた体質を漢方では「証」と呼びます。証は大きく「実」と「虚」に分けられます。実証は体力や抵抗力のある人、虚証は体力が無く弱弱しい人です。

    <実証の特徴>

  • 体力がある
  • 筋肉質でガッチリしている
  • 血色、肌ツヤが良い
  • 声が大きい
  • 胃腸が強い
  • 便秘気味
  • 暑がり
    <虚証の特徴>

  • 体力がない
  • 細くて華奢
  • 血色が悪く肌が弱い
  • 声が小さい
  • 胃腸が弱い
  • 下痢をしやすい
  • 寒がり

不調の原因をみる「気・血・水」とは?

漢方では体は「気」「血」「水」の3つの要素で構成されていると考えます。これらは互いに影響しあって体のバランスをとっています。このバランスが崩れることによって病気になったり不調な症状があらわれます。

    <気・血・水のあらわすもの>

  • 気-体全体のエネルギー、オーラのようなもの
  • 血-血液や血液の流れのこと
  • 水-リンパ液や唾液、尿、汗など血液以外の体液

漢方では主に「証」と「気・血・水」の二つの指標を用いて診断をします。同じ症状でも人によって処方される漢方薬が異なるのはこのためです。

腎の衰えとは?漢方でみる更年期の症状

漢方では体の臓器を肝・心・脾・肺・腎の五臓に分けています。更年期には「腎」の衰えにより女性ホルモンの分泌が悪くなると捉え、漢方薬で低下した腎の機能を高めながら「お血」を改善して全身状態を良くすることを基本としています。

腎とは西洋医学でいうところの腎臓機能だけでなく、成長、発育、生殖など生命の源に大きく関わっています。子宮や卵巣といった生殖器の働きやホルモンバランスなどをコントロールしています。

お血とは血液の循環が悪くなり、血液がよどんでしまった状態を指します。女性の病気や不調はお血が関係していることが多く、月経痛や冷え性、肩こり、しみ、しわ、子宮筋腫の原因にもなり、さらに更年期障害もひどくなります。

更年期っぽい?腎の機能を補う漢方薬で不調解消

個人差はありますが女性ホルモンの分泌は28歳ごろにピークを迎え35歳ごろから低下し始めます。急激な低下に体がついていけない時に更年期障害といわれる重い症状があらわれます。逆に、そのスピードが緩やかであれば軽くすみます。

女性ホルモンの減少のスピードはその人自身の腎の強さによって決まります。腎の働きを良くすることで女性ホルモン低下のスピードを緩やかにし、更年期の症状を軽くすることは可能です。

    <腎の働きを補う漢方薬>

  • 六味地黄丸(ろくみじおうがん)
  • 杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
  • 知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
  • 動物性の生薬

六味地黄丸(ろくみじおうがん)

腎の働きを補う要の地黄という生薬をベースにしています。めまいや耳鳴り、のぼせなどそろそろ更年期が気になってきた人におすすめです。全身の倦怠感にも効果があります。

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

六味地黄丸と同じく地黄をベースにした漢方薬で、乾燥や目の疲れが気になるときにおすすめです。

知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

ホットフラッシュやイライラが続くときにはこちらがおすすめです。やはり地黄をベースにしていますが、ほてりやのぼせが強い人向きです。

動物性の生薬

冷えを強く感じてやる気が起きないときは、胎盤を加工した紫河車(しかしゃ)を使った漢方薬や鹿茸(鹿の角)の含まれた動物性の漢方薬がおすすめです。

これら補腎効果のある漢方薬は、症状がないときから飲んでおくと更年期のつらい症状をあまり感じなくてすむようになります。

イライラを何とかしたい!更年期特有の症状にはこれ!

更年期には上記のような補腎の効果のある漢方薬以外にも、更年期に特徴的な不快症状に効果を発揮するものがあります。症状別におすすめする漢方薬を紹介します。

イライラ解消には加味逍遙散

加味逍遙散(かみしょうようさん)はストレスを感じてイライラする、怒りっぽくなったといった更年期障害に効果があります。また、のぼせやすかったり肩こりや冷えなどを和らげてくれます。

血の巡りをよくする桂枝茯苓丸

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は体を温めながら血の巡りを良くします。冷えのぼせ、肩こり、めまい、頭が重いといった症状を改善します。

不眠にも効果!温経湯

温経湯(ウンケイトウ)は体は冷えているのにのぼせたり、手足がほてる人に向いている漢方薬です。また、不眠や湿疹などの皮膚症状の改善にも効果があります。

パワー不足には婦宝当帰膠

婦宝当帰膠(フホウトウキコウ)は体の冷えが強くいつも疲れ気味な人に向いています。更年期に起きる頭痛、肩こり、貧血、めまい、耳鳴りなど諸症状を緩和します。

冷えの強い人には五積散

五積散(ごしゃくさん)は冷えが原因となっているさまざまな症状を緩和します。緩やかに症状を和らげることが特徴で連用に適しています。反面即効性はあまりないので強い症状の場合は他の漢方と併用することが多い漢方薬です。

漢方薬だけじゃない!養生法で更年期のセルフケア

漢方療法とは、漢方薬を使うだけではありません。食事・運動・休息・睡眠などを整えて病気を予防するといった「養生」も必要です。更年期に起きるさまざまな不快症状は腎の衰えが原因であると考えますので、更年期には普段の生活の中でも腎の働きを補うことが大切です。

バランスの良い食事

腎の働きを良くする食材には、くるみやにら、えび、大豆製品があります。ナッツ類やにがうりなどの苦味成分のあるもの、玉ねぎは体を温めストレスを発散させる効果があります。

基本はたんぱく質やビタミン類をしっかりとってバランスの良い食事を心がけることですが、上記の食材も積極的に摂るようにしましょう。また、イライラが強い人は辛いものや刺激のある食べ物など発汗作用のある食事は控えめにしましょう。

良質で十分な睡眠をとる

夜更かしや睡眠不足は腎の働きを低下させてしまいます。早寝早起きを心がけて質の良い睡眠をとりましょう。

適度な運動をしましょう

ストレッチやウォーキングなど軽い運動がおすすめです。軽い運動をすることで血行が良くなり冷えの防止にもなります。

無理をしないで休息を取りましょう

疲れたな、と感じたらまずはゆっくり休息をとることが大切です。無理をすると病気に対する免疫力が低下しますし更年期障害が重くなることがあります。

まとめ

更年期障害はほてりやめまい、動悸、頭痛などさまざまな症状があらわれます。同時にいくつもの症状が出たり、日をおいて別の症状が出たり、体全体が重い、だるいといった全身症状が出ることもあります。

これら更年期の不定愁訴の改善には漢方がとても合っています。その人の体質や体力、あらわれる症状を総合的に診て処方される漢方薬は、ぴったり合えばとても高い効果を得られます。

ホルモン補充療法(HRT)を受けられない人はもちろん、更年期障害が重い人もホルモン補充療法と漢方薬を併用することで更年期を上手に乗り切っていくことをおすすめします。

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