更年期障害で多いめまいのタイプは?ふわふわぐるぐるの原因と予防法
更年期になってめまいの症状を訴える人が増えてきます。めまいや立ちくらみは元々女性に多い症状ですが、更年期には立っていることもままならずに生活に支障をきたすことも少なくありません。
外出時に起こってしまったらどうしようという不安から外出をするのが億劫になったり、それがストレスになり症状を悪化させることもあります。
更年期のめまいの特徴は?めまいの二つのタイプ
めまいには大きく分けて2つのタイプがあり、それぞれ症状の特徴と原因があります。
ぐるぐる回る回転性めまい
回転性めまいは天井がぐるぐる回るような感覚がします。目が回る、頭がぐらぐらするというタイプです。これは平衡感覚を司る三半規管になんらかの異常があり、体のバランスが崩れたことによって起こります。また、脳に病気がある場合もあります。
体がふわふわする浮動性めまい
雲の上を歩いているみたいに体がふわふわする、体がゆらゆらするような感覚のするめまいです。過労やストレス、ホルモンバランスが不安定になることによって、自律神経の乱れが原因とされています。更年期のめまいはほとんどこの浮動性めまいです。
更年期に気をつけたい立ちくらみ
急に立ち上がるとくらくらしたり、目の前が暗くなったりするめまいが立ちくらみです。更年期になって頻発月経になったり、経血量が多くなったりしたときに起きやすいので注意しましょう。
更年期のめまいの原因は?引き金になるストレス
更年期に起こるめまいはほとんどが自律神経の乱れによる浮動性のめまいです。
更年期と自律神経の関係
更年期になると卵巣機能が低下して女性ホルモンのエストロゲンが急減します。ホルモン分泌の司令塔である視床下部はエストロゲンの分泌をどんどん促しますが、それに応えるだけの量は分泌されなくなっています。
指令どおりの働きをしないことに視床下部は混乱し、それが同じ中枢を持つ自律神経をも乱してしまいます。自律神経が乱れることで、耳や目、体などからの情報を脳に伝達できなかったり、脳が上手に処理できなくなってめまいが生じます。
めまいの引き金になる更年期ストレス
更年期にはホルモンバランスが不安定になることから浮動性のめまいが起きやすくなります。また、脳の動脈硬化が進み血流が悪くなることも一因とされます。
めまいを起こす引き金になるのが過労や睡眠不足、精神的ストレスです。さまざまな不調があらわれる更年期は、症状自体がストレスになることもあります。また、更年期世代特有の家庭や職場でのストレスも大きな原因となります。
要注意!更年期障害以外のめまいの原因は?
更年期の症状として起こるめまいは、引き金となっているストレスなどの原因を取り除いたり、自律神経調整剤や抗めまい薬、漢方などの治療で改善されます。また、エストロゲンの少ない状態に体が慣れ、自律神経のバランスが平静に戻れば自然に治っていきます。
更年期障害と間違いやすい病気
しかし、めまいを起こす原因に更年期障害以外の病気の可能性があるので注意が必要です。
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<めまいを起こす病気>
- メニエール病
- 内耳炎
- 高血圧
- 低血圧
- 脳腫瘍
- 貧血
メニエール病は更年期に多発?
メニエール病は突然ぐるぐると天井が回るような回転性のめまいが起こります。吐き気、嘔吐、冷や汗、頻脈などの症状を伴い、数十分から数時間続きます。30~50代によく見られる病気で、原因はまだよくわかっていません。しかし、更年期障害が起こる年齢と重なっているので注意しましょう。
めまいが起きたら?こんな症状は要注意!
外出先で急にめまいやふらつきが起こると慌ててしまいます。めまいが起きたときの対処法知っておきましょう。
クラッときたらまずしゃがむ
めまいが起きたら無理をしないで動かないようにします。交通量の多い場所では安全な場所に移動し、なるべく頭を動かさないように安静に。できれば椅子に座ったり、横になりましょう。
更年期に多い浮動性のめまいは体の位置を急に変えたときに起こりやすいので、立ち上がるときはゆっくりと。
こんな症状が出たら病院へ
めまいがなかなか治まらなかったり、その他の症状が出た場合は速やかに病院へ行きましょう。
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<こんな症状は要注意>
- 20分以上めまいが続く
- 頭痛がしてどんどんひどくなる
- ろれつが回らない
- 手足の痺れや麻痺
- 物が二重に見える
- 意識が朦朧としてきた
更年期のめまいの予防法は?自宅でできるセルフケア
更年期のめまいは自律神経の乱れが主な原因なので自律神経を整えることで改善されます。更年期障害の治療としてHRTや漢方薬も効果が期待できます。貧血や高血圧など、更年期障害以外の原因があるときはしっかり治療しましょう。
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<自律神経を整える基本の生活>
- 規則正しい生活
- 十分な睡眠をとる
- お酒は控えめに
- 喫煙はしない
- 軽い運動をする
- 上手にストレスを解消する
その他めまい予防に日常生活の中で自分でできるケア法を紹介します。
脳の血行を良くする
血行不良もめまいの原因です。運動や入浴などで全身の血行をよくすることでめまいを改善できます。頭を使って脳の活性をすることでも血流量はあがります。
軽い運動で体を慣らす
浮動性めまいは体の位置を急に変えるときに起きやすいので、ふだんから軽い運動をして体の位置を変えることに対応できるようにしておきましょう。
まとめ
めまいやふらつきは更年期によくみられる症状のひとつです。更年期に多いめまいの原因は、ストレスや自律神経の乱れから来る血行不良と考えられ、ふだんから血行をよくすることが重要です。
更年期に多いめまいの特徴は、体がふわふわ浮いているような感覚になる浮動性めまいです。自律神経の乱れが原因で引き起こされるためホルモンバランスの大きく崩れる更年期に起こりやすくなります。
めまいが更年期の症状だけであれば、HRTなど更年期障害の治療や引き金となるストレスや過労を取り除くことで改善されます。しかし、更年期に発症しやすい病気が原因のこともあるので、症状がひどかったり、その他の症状を伴うときは病院を受診しましょう。
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